恋春 その6 [恋春]
付き合い始めて間もない春。
2人は、桜を見に行く約束をしていた。
昨日より、今日…2人の間に新しい展開が必要だろうと
思いながら彼は彼女を待っていた。
彼の姿を見つけた彼女は、挨拶より先に
『桜、咲いたね~。』 と言いながら彼の所まで、やって来た。
彼は、落ち着いた様子で『うん。咲いたね。向こうまで歩こうか?』
そう言うと、彼女は一言『そうだね。』 と言って歩き始めた。
後ろを追うように、歩く彼は、桜の木よりも彼女の手元へ目が行っていた。
手をつなぎ、歩こうと思っていたからだ。
そして彼が彼女の隣りに並んだ瞬間に、彼女の手を握る。
彼女は、何も言わず手を握り返した。
会話は、しないがお互いに何かを確かめ合うように、手をつなぎ歩いて行く。
2人の足を止めたのは、手元に咲く桜だった。
その咲いた桜を見ながら彼が『綺麗だね。』
そう言うと彼女は『うん』とだけ言葉を返した。
2人は、桜を見に行く約束をしていた。
昨日より、今日…2人の間に新しい展開が必要だろうと
思いながら彼は彼女を待っていた。
彼の姿を見つけた彼女は、挨拶より先に
『桜、咲いたね~。』 と言いながら彼の所まで、やって来た。
彼は、落ち着いた様子で『うん。咲いたね。向こうまで歩こうか?』
そう言うと、彼女は一言『そうだね。』 と言って歩き始めた。
後ろを追うように、歩く彼は、桜の木よりも彼女の手元へ目が行っていた。
手をつなぎ、歩こうと思っていたからだ。
そして彼が彼女の隣りに並んだ瞬間に、彼女の手を握る。
彼女は、何も言わず手を握り返した。
会話は、しないがお互いに何かを確かめ合うように、手をつなぎ歩いて行く。
2人の足を止めたのは、手元に咲く桜だった。
その咲いた桜を見ながら彼が『綺麗だね。』
そう言うと彼女は『うん』とだけ言葉を返した。
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