ムーンリバーその24「選択」 [ムーンリバー]
半年続いたムーンリバーも最終回
ラジオで読んでくれたDJ堀井さん&聞いて下さったリスナーさん
&ブログで読んで下さった方々お付き合い有り難う御座いました。
来年まとめて本にしようかな?(笑)
静かなクリスマス。
男子は、誰にも知らせずに遠く離れた彼女の所に向かっていた。
男子は、遠く離れた彼女の元へ久しぶりに電話をしたが…
発信音だけが冷たく乾いた冬の夜空に響く。
男子は、メールで、会って話がしたいと伝え 待って居ると
待ち合わせした場所に、遅れて来た彼女と目が合った瞬間。
男子が『ゴメン』と言って頭を下げた。
しばらく沈黙の時が流れ、彼女が一言。
『もう…遅いよ。』
男子は、『分かってる。ただ、謝りたくて…』
そう言うと、彼女は怒ったように言った。
『何でも分かったよう言うけど!何を分かってるの?
全然、分かってない!!
遠距離だから、どんな事でも理解しようと頑張って・・・
自分なりに消化して…
でも、でも…もう疲れたの。
一つだけ聞いてもいい?
今の私は、あなたが好きだった私じゃなくなかった?
私、前と変わった?』
彼女は涙で、夜のイルミネーションがとけていた。
男子は、目の前に居る彼女の涙を消す事も
抱きしめる事も出来ない。
そして…変わったのは自分だけだと痛感し
これ以上、彼女を傷付けたくなかった。
その頃、いつも近くに居た彼女が、ポストに何かを見つける。
それは、男子からの手紙とクリスマス・プレゼントだった。
手紙には、
【メリークリスマス♪
これから離れた彼女の所へ行って来る。
君と真っ直ぐ向き会えるように。】
と書いてあった。
彼女は、手紙とクリスマス・プレゼントそして
大切にしていた彼からもらったムーンリバーの写真を強く抱きしめた。
ラジオで読んでくれたDJ堀井さん&聞いて下さったリスナーさん
&ブログで読んで下さった方々お付き合い有り難う御座いました。
来年まとめて本にしようかな?(笑)
静かなクリスマス。
男子は、誰にも知らせずに遠く離れた彼女の所に向かっていた。
男子は、遠く離れた彼女の元へ久しぶりに電話をしたが…
発信音だけが冷たく乾いた冬の夜空に響く。
男子は、メールで、会って話がしたいと伝え 待って居ると
待ち合わせした場所に、遅れて来た彼女と目が合った瞬間。
男子が『ゴメン』と言って頭を下げた。
しばらく沈黙の時が流れ、彼女が一言。
『もう…遅いよ。』
男子は、『分かってる。ただ、謝りたくて…』
そう言うと、彼女は怒ったように言った。
『何でも分かったよう言うけど!何を分かってるの?
全然、分かってない!!
遠距離だから、どんな事でも理解しようと頑張って・・・
自分なりに消化して…
でも、でも…もう疲れたの。
一つだけ聞いてもいい?
今の私は、あなたが好きだった私じゃなくなかった?
私、前と変わった?』
彼女は涙で、夜のイルミネーションがとけていた。
男子は、目の前に居る彼女の涙を消す事も
抱きしめる事も出来ない。
そして…変わったのは自分だけだと痛感し
これ以上、彼女を傷付けたくなかった。
その頃、いつも近くに居た彼女が、ポストに何かを見つける。
それは、男子からの手紙とクリスマス・プレゼントだった。
手紙には、
【メリークリスマス♪
これから離れた彼女の所へ行って来る。
君と真っ直ぐ向き会えるように。】
と書いてあった。
彼女は、手紙とクリスマス・プレゼントそして
大切にしていた彼からもらったムーンリバーの写真を強く抱きしめた。
ムーンリバーその23「強がり」 [ムーンリバー]
彼女は今、目の前に居る、男子の心の中に
遠く離れた彼女が居る事を、感じていた。
そんな男子が
『クリスマス!?一緒にどこか、行こうっか?』
と聞いて来た。
彼女は『ん~多分…どこも混むよ。
今からじゃ、きっとレストランだって予約、出来ないと思うし…』
あまり、乗り気じゃない返事だった。
男子は、少し肩を落とし『今からじゃ…遅いよなぁ~…』
そう言いながら、遠くを見つめる。
しばらく間が、あいて
『じゃ!この前みたいに、俺の部屋で鍋を食べようか?
この前の鍋!美味しいかったよねー』
男子は、彼女へ笑顔を見せる。
彼女は『ん~私は、いいけど…
あのさ~…怒らないで聞いてね!
クリスマス。やっぱり離れた彼女の所に行った方がいいよ。』
男子の笑顔は消え、また遠くを見つめていた。
そんな男子を見て、彼女が、言った
『今、彼女の事考えてるよね!そして、さっきも…
私と一緒に居ても、心の中で
離れた彼女の事ばかり考えてるくらいなら、会いに行くべきだよ!』
男子が遠くを見つめたまま一言。
『悪いけど…帰る。』
そう言って離れて行った。
彼女には、『帰る。』の一言が、遠く離れた彼女の元へ帰る。
そう聞こえて我慢していた涙が、溢れ出し
寒い冬の風が彼女に冷たく当たった。
遠く離れた彼女が居る事を、感じていた。
そんな男子が
『クリスマス!?一緒にどこか、行こうっか?』
と聞いて来た。
彼女は『ん~多分…どこも混むよ。
今からじゃ、きっとレストランだって予約、出来ないと思うし…』
あまり、乗り気じゃない返事だった。
男子は、少し肩を落とし『今からじゃ…遅いよなぁ~…』
そう言いながら、遠くを見つめる。
しばらく間が、あいて
『じゃ!この前みたいに、俺の部屋で鍋を食べようか?
この前の鍋!美味しいかったよねー』
男子は、彼女へ笑顔を見せる。
彼女は『ん~私は、いいけど…
あのさ~…怒らないで聞いてね!
クリスマス。やっぱり離れた彼女の所に行った方がいいよ。』
男子の笑顔は消え、また遠くを見つめていた。
そんな男子を見て、彼女が、言った
『今、彼女の事考えてるよね!そして、さっきも…
私と一緒に居ても、心の中で
離れた彼女の事ばかり考えてるくらいなら、会いに行くべきだよ!』
男子が遠くを見つめたまま一言。
『悪いけど…帰る。』
そう言って離れて行った。
彼女には、『帰る。』の一言が、遠く離れた彼女の元へ帰る。
そう聞こえて我慢していた涙が、溢れ出し
寒い冬の風が彼女に冷たく当たった。
ムーンリバーその22「詮索」 [ムーンリバー]
彼女が、男子の部屋で見たカーネーションの写真
彼女は、白いカーネーション!ムーンリバーの花言葉を調べてみた。
白いカーネーションの花言葉は、『私の愛は生きている』
この時!彼女は、改めて、自分の部屋に有る、花束の写真を見て
嬉しさが、こみ上げて来る。でもその一方で、同じ花を男子も
遠く離れた彼女から、もらっている。
そう思うと、遠く離れた彼女と、男子の仲を邪魔しては
いけない気持ちが出て来た。
当然のように、会って一緒に食事をしたり
遊びに行ったり…
今日も当然のように男子と彼女は、会う。
彼女は、男子に言った。
『最近、離れた彼女と会ってないんでしょ?
クリスマスは彼女と過ごしたら?』
男子は…
『んっう~ん。多分…会いには行かない。』
その一言で、彼女は2人の仲が、うまく行ってない事を確信した。
続けて質問する彼女
『何で?会いに行ったら?待ってると思うよ?』
そう言うと、男子は少し怒ったように
『別にいいんだよ!関係ないだろう!』
彼女は初めて本気で怒った男子の顔を見た。
確かに、関係ないと言われてしまえば、それまでだった。
この日の彼女は、男子と一緒に居る間
心の中に遠く離れた彼女の存在を強く意識していた。
彼女は、白いカーネーション!ムーンリバーの花言葉を調べてみた。
白いカーネーションの花言葉は、『私の愛は生きている』
この時!彼女は、改めて、自分の部屋に有る、花束の写真を見て
嬉しさが、こみ上げて来る。でもその一方で、同じ花を男子も
遠く離れた彼女から、もらっている。
そう思うと、遠く離れた彼女と、男子の仲を邪魔しては
いけない気持ちが出て来た。
当然のように、会って一緒に食事をしたり
遊びに行ったり…
今日も当然のように男子と彼女は、会う。
彼女は、男子に言った。
『最近、離れた彼女と会ってないんでしょ?
クリスマスは彼女と過ごしたら?』
男子は…
『んっう~ん。多分…会いには行かない。』
その一言で、彼女は2人の仲が、うまく行ってない事を確信した。
続けて質問する彼女
『何で?会いに行ったら?待ってると思うよ?』
そう言うと、男子は少し怒ったように
『別にいいんだよ!関係ないだろう!』
彼女は初めて本気で怒った男子の顔を見た。
確かに、関係ないと言われてしまえば、それまでだった。
この日の彼女は、男子と一緒に居る間
心の中に遠く離れた彼女の存在を強く意識していた。
ムーンリバーその21「直感」 [ムーンリバー]
最近、男子に元気がないと感じていた彼女。
元気を出して欲しいと思い
男子の部屋で一緒に鍋でも食べようと考えた
材料を買い男子へ電話をする彼女
『もしも~し、今夜、鍋でも食べない?材料を、今、買った所なの。
今から、そっちに行ってもいいかな?』
少し驚いた感じで返事する男子。
『えっ。鍋?寒くなって来たし。いいね~じゃ、準備して待ってるね』
しばらくして部屋のチャイムが鳴る。
ピンポーン♪
『はーい!』と男子がドアを開けると
大きな買い物袋を持った彼女が立っていた。
『こんなに、買い物して来たんだ~、さぁー入って』
と、大きな買い物袋を男子が持ち、彼女を部屋へ迎え入れる。
その時!彼女の目に入って来たのは…
玄関先に有る写真。白いカーネーション!ムーンリバーだった。
彼女は一瞬、男子から誕生日プレゼントでもらった物かと思ったが
違う物だと気付いた。
彼女の部屋には、男子からもらったムーンリバーの写真が有るからだった。
彼女は直感的に、遠く離れた彼女からの誕生日プレゼントだと思った。
そして、元気がない原因は…
遠く離れた彼女が関係してるのかも?と思った。
元気を出して欲しいと思い
男子の部屋で一緒に鍋でも食べようと考えた
材料を買い男子へ電話をする彼女
『もしも~し、今夜、鍋でも食べない?材料を、今、買った所なの。
今から、そっちに行ってもいいかな?』
少し驚いた感じで返事する男子。
『えっ。鍋?寒くなって来たし。いいね~じゃ、準備して待ってるね』
しばらくして部屋のチャイムが鳴る。
ピンポーン♪
『はーい!』と男子がドアを開けると
大きな買い物袋を持った彼女が立っていた。
『こんなに、買い物して来たんだ~、さぁー入って』
と、大きな買い物袋を男子が持ち、彼女を部屋へ迎え入れる。
その時!彼女の目に入って来たのは…
玄関先に有る写真。白いカーネーション!ムーンリバーだった。
彼女は一瞬、男子から誕生日プレゼントでもらった物かと思ったが
違う物だと気付いた。
彼女の部屋には、男子からもらったムーンリバーの写真が有るからだった。
彼女は直感的に、遠く離れた彼女からの誕生日プレゼントだと思った。
そして、元気がない原因は…
遠く離れた彼女が関係してるのかも?と思った。
ムーンリバーその20「涙の訳」 [ムーンリバー]
男子は、遠く離れた彼女へ、一方的に電話で
これ以上会う気が無い事を伝えた。
数日後、男子の電話が鳴る…
彼女と会って居た男からだった。
彼女と2人で居る所を目撃して、不愉快な気持ちも有るが
友達でもあるし…一度、話した方が良いと思っていた所だった。
そっけない声で電話に出る男子。『もしもし…』
電話に出た途端に男は、話し出した。
『お前、彼女と別れるつもりなのか?
他の男と会って居る所を見たって聞いたけど、俺の事だろ?』
男子が少し、イライラしながら言った。
『あぁ~、お前と一緒に居る所を見たんだよ!
お前達付き合ってるんだろう。
俺が別れるって言ってんだから、それでいいじゃないか!』
大きなため息を一つ、ついて男は、話した。
『何も分かってないくせに…勝手だな。
あの時、彼女と会って居たのは、相談されたんだよ
お前が帰って来たら一緒にクリスマス♪パーティーしたいって。
俺は、たまにしか会えないんだから2人でやれば?
って言ったんだけど…
彼女、何って言ったと思う?』
しばらくの沈黙の後、男は話を続けた
『彼女は…たまにしか会えないから、だからこそ
仲間のみんなと一緒にクリスマス♪パーティーしたいって
喜ぶ顔が見たいから。って言ってたんだぞ。
なのに、お前は…』
男子は、思わず電話を切った。
男子は、頭が真っ白になり…申し訳ない気持ちで、いっぱいだった。
戻れるものなら、今直ぐにでも過去に戻りたいと
初めて心から思った。
これ以上会う気が無い事を伝えた。
数日後、男子の電話が鳴る…
彼女と会って居た男からだった。
彼女と2人で居る所を目撃して、不愉快な気持ちも有るが
友達でもあるし…一度、話した方が良いと思っていた所だった。
そっけない声で電話に出る男子。『もしもし…』
電話に出た途端に男は、話し出した。
『お前、彼女と別れるつもりなのか?
他の男と会って居る所を見たって聞いたけど、俺の事だろ?』
男子が少し、イライラしながら言った。
『あぁ~、お前と一緒に居る所を見たんだよ!
お前達付き合ってるんだろう。
俺が別れるって言ってんだから、それでいいじゃないか!』
大きなため息を一つ、ついて男は、話した。
『何も分かってないくせに…勝手だな。
あの時、彼女と会って居たのは、相談されたんだよ
お前が帰って来たら一緒にクリスマス♪パーティーしたいって。
俺は、たまにしか会えないんだから2人でやれば?
って言ったんだけど…
彼女、何って言ったと思う?』
しばらくの沈黙の後、男は話を続けた
『彼女は…たまにしか会えないから、だからこそ
仲間のみんなと一緒にクリスマス♪パーティーしたいって
喜ぶ顔が見たいから。って言ってたんだぞ。
なのに、お前は…』
男子は、思わず電話を切った。
男子は、頭が真っ白になり…申し訳ない気持ちで、いっぱいだった。
戻れるものなら、今直ぐにでも過去に戻りたいと
初めて心から思った。
ムーンリバーその19「見えない涙」 [ムーンリバー]
偶然にも、遠く離れた彼女が
他の男と会って居るのを目撃してしまった男子。
あれから数日…やりきれない思いが続く中
遠く離れた彼女から電話が来た。
『こんばんは~♪最近寒くなって来たねぇ!
ず~っと気になってたんだけど
近い内に来てくれるって言ってたけど!いつ来れるの?
クリスマス?
それとも、クリスマス前に来てくれる?』
相変わらずの、声で話をする彼女…
少しの間が有って、男子は彼女に言った
『いつ?
この前、会いに行ったよ!
カフェで男と一緒に居る所、見ちゃったんだよね!!
楽しそうにしてたから、声も掛けなかったけど…
いつから付き合ってるの?
まぁ、どぉでもいいけど、会うのは、この前が最後かも?
もぅ会いたいと思わないし…
正直言って、もぅ電話もメールもする気になれない…それじゃ』
一方的に話して電話を切る男子。
彼女は、訳が分からず、また電話する…
男子は、いつまでも、電話に出る事は無かった。
彼女は、呼び続ける電話を手に涙を流した。
他の男と会って居るのを目撃してしまった男子。
あれから数日…やりきれない思いが続く中
遠く離れた彼女から電話が来た。
『こんばんは~♪最近寒くなって来たねぇ!
ず~っと気になってたんだけど
近い内に来てくれるって言ってたけど!いつ来れるの?
クリスマス?
それとも、クリスマス前に来てくれる?』
相変わらずの、声で話をする彼女…
少しの間が有って、男子は彼女に言った
『いつ?
この前、会いに行ったよ!
カフェで男と一緒に居る所、見ちゃったんだよね!!
楽しそうにしてたから、声も掛けなかったけど…
いつから付き合ってるの?
まぁ、どぉでもいいけど、会うのは、この前が最後かも?
もぅ会いたいと思わないし…
正直言って、もぅ電話もメールもする気になれない…それじゃ』
一方的に話して電話を切る男子。
彼女は、訳が分からず、また電話する…
男子は、いつまでも、電話に出る事は無かった。
彼女は、呼び続ける電話を手に涙を流した。
ムーンリバーその18「赤信号」 [ムーンリバー]
男子の所に届いた白いカーネーション。【ムーンリバー】
男子は、遠く離れた彼女へ、深夜に御礼のメールを送る。
『こんばんは、夜遅くに、ゴメンm(_ _ )mもぅ寝てるよね…
白いカーネーション。届いたよ!ありがとう(^-^)
誕生日に花束を、もらったの初めてで嬉しかった!大切にするよ。
それじゃ,近い内に会いに行くから』
翌朝、一番で彼女からメールがあった。
『喜んでくれて、良かったよ~!来るの待ってるね!』
そんな事があった次の週末
男子は、本人に内緒で遠く離れた彼女まで会いに行った。
男子は彼女を、どぉやってビックリさせようかと考えながら
久しぶりに地元の街を歩いている。
信号を、渡ろうとした、その時
横断歩道の先に有るカフェに、彼女が居た!
テーブルを挟み、彼女は
自分の友達でもある男と、コーヒーを飲んでいる。
男子の足が止まり…横断歩道の信号は赤へと変わる…
店内の灯りで照らされる、彼女の笑顔を久しぶりに見た男子
しかしその笑顔は自分では無く友達の顔を向いている。
かなりのショックを受けた。
友達と一緒に居る彼女の笑顔を見る為に
自分がここへ来たのか?と、ショックから怒りに変わった。
男子は、横断歩道を渡らず、自分の住む街へ帰り始める。
男子にも後ろめたい気持ちが有る。だからこそ
怒りへと変わった…
男子は、遠く離れた彼女へ、深夜に御礼のメールを送る。
『こんばんは、夜遅くに、ゴメンm(_ _ )mもぅ寝てるよね…
白いカーネーション。届いたよ!ありがとう(^-^)
誕生日に花束を、もらったの初めてで嬉しかった!大切にするよ。
それじゃ,近い内に会いに行くから』
翌朝、一番で彼女からメールがあった。
『喜んでくれて、良かったよ~!来るの待ってるね!』
そんな事があった次の週末
男子は、本人に内緒で遠く離れた彼女まで会いに行った。
男子は彼女を、どぉやってビックリさせようかと考えながら
久しぶりに地元の街を歩いている。
信号を、渡ろうとした、その時
横断歩道の先に有るカフェに、彼女が居た!
テーブルを挟み、彼女は
自分の友達でもある男と、コーヒーを飲んでいる。
男子の足が止まり…横断歩道の信号は赤へと変わる…
店内の灯りで照らされる、彼女の笑顔を久しぶりに見た男子
しかしその笑顔は自分では無く友達の顔を向いている。
かなりのショックを受けた。
友達と一緒に居る彼女の笑顔を見る為に
自分がここへ来たのか?と、ショックから怒りに変わった。
男子は、横断歩道を渡らず、自分の住む街へ帰り始める。
男子にも後ろめたい気持ちが有る。だからこそ
怒りへと変わった…
ムーンリバーその17「リンク」 [ムーンリバー]
11月6日。今日は、男子の誕生日だった。
男子と彼女は、食事の約束をし、待ち合わせしていた。
彼女が、男子に『誕生日おめでとう。』と言って、小さな袋を渡す。
男子は『別に、いいのに~』と言いながらも、笑顔で受け取った。
彼女が『開けて見て!』と言うので、男子は、袋から取り出した。
プレゼントは【手袋】だった。
彼女が『これから、寒くなるから、いいかなぁー?と思って。』
男子は、『ありがとう。』と、言うと右手に手袋を付けた。
そして左手用の手袋を彼女へ渡す。
『何で片方しか、使わないの?』と彼女が聞くと、男子は
『いいから、左手に付けてみな。』と言った。
不思議に思いながらも、彼女は、左手に手袋を付けた。
男子は、左手で、彼女の右手を握り、コートのポケットの中へ入れた
男子は『これで、2人の手は冷たく成らないね。』と、彼女へ言った。
2人は、笑顔でお店に向かい歩き出す。
食事も終わり、男子が帰宅すると、部屋のチャイムが鳴る。
『お届け物です。』
と、ドア越しに声が聞こえた。
男子が、受け取りに出ると、宅急便屋さんが、手に持っていたのは
花束。
白いカーネーション【ムーンリバー】だった。
送り主は…遠く離れてる彼女。
受け取った時、携帯にメールを着信。
遠く離れた彼女からの短いメール
「誕生日おめでとう」
男子と彼女は、食事の約束をし、待ち合わせしていた。
彼女が、男子に『誕生日おめでとう。』と言って、小さな袋を渡す。
男子は『別に、いいのに~』と言いながらも、笑顔で受け取った。
彼女が『開けて見て!』と言うので、男子は、袋から取り出した。
プレゼントは【手袋】だった。
彼女が『これから、寒くなるから、いいかなぁー?と思って。』
男子は、『ありがとう。』と、言うと右手に手袋を付けた。
そして左手用の手袋を彼女へ渡す。
『何で片方しか、使わないの?』と彼女が聞くと、男子は
『いいから、左手に付けてみな。』と言った。
不思議に思いながらも、彼女は、左手に手袋を付けた。
男子は、左手で、彼女の右手を握り、コートのポケットの中へ入れた
男子は『これで、2人の手は冷たく成らないね。』と、彼女へ言った。
2人は、笑顔でお店に向かい歩き出す。
食事も終わり、男子が帰宅すると、部屋のチャイムが鳴る。
『お届け物です。』
と、ドア越しに声が聞こえた。
男子が、受け取りに出ると、宅急便屋さんが、手に持っていたのは
花束。
白いカーネーション【ムーンリバー】だった。
送り主は…遠く離れてる彼女。
受け取った時、携帯にメールを着信。
遠く離れた彼女からの短いメール
「誕生日おめでとう」
タグ:恋愛 小説
ムーンリバーその16「見えない心」 [ムーンリバー]
思わず出てしまった。男子の一言。『待って』
電話で問いだす彼女。
『何?待って、って。誰か近くに居るの?』
男子は、向かい側のホームに立っている彼女の目を見ながら言った。
『いいや。誰も居ないよ。電車が出発しただけ…』
電話の彼女は、不信感を持ちながらも『そぅなんだ…』とだけ答えた。
続けて電話越しの彼女は言った。
『会いたい!って思ってくれた時、無いの?今、凄い会いたい気分なんだけど♪』
男子は、ゆっくり向かい側のホームを目指し、歩きながら答えた。
『会いたい時?もちろん有るよ。』
電話越しの彼女は、きっと近くに誰かが居る事を想像しながら
話が途切れないように、続ける。
『今度は、いつ会えるの?いつ、こっちに来れる?』
しばらく間が、空き。『う~ん、今は、近い内。としか…言えないかな。』
彼女は、気持ちの入ってない返事に、がっかりし、怒りさえも感じていた。
しかし、ケンカもしたくない…
これ以上、電話を続けても、お互いに面白くないのを感じ
彼女は、イライラしながら言った。
『じゃあ、近い内に、会いに来てね(`o´)また電話する。』
彼女のイライラに気付く事もなく
男子は、『あぁ~近い内に…俺も電話するよ。』
と、軽い返事で電話を切った。
携帯電話を、ポケットに入れた時
電車に乗らなかった、彼女の姿が目に入る。
男子は、隣りに立ち声を掛けた。『電車…乗らなかったんだ…』
男子の声を聞いてから、振り向く彼女。
『うん。まだ、帰りたくなかったし…もっと一緒に居たと思って…』
男子が、彼女の目を見て
『俺も…』
と、言うと2人は、駅を出た。
電話で問いだす彼女。
『何?待って、って。誰か近くに居るの?』
男子は、向かい側のホームに立っている彼女の目を見ながら言った。
『いいや。誰も居ないよ。電車が出発しただけ…』
電話の彼女は、不信感を持ちながらも『そぅなんだ…』とだけ答えた。
続けて電話越しの彼女は言った。
『会いたい!って思ってくれた時、無いの?今、凄い会いたい気分なんだけど♪』
男子は、ゆっくり向かい側のホームを目指し、歩きながら答えた。
『会いたい時?もちろん有るよ。』
電話越しの彼女は、きっと近くに誰かが居る事を想像しながら
話が途切れないように、続ける。
『今度は、いつ会えるの?いつ、こっちに来れる?』
しばらく間が、空き。『う~ん、今は、近い内。としか…言えないかな。』
彼女は、気持ちの入ってない返事に、がっかりし、怒りさえも感じていた。
しかし、ケンカもしたくない…
これ以上、電話を続けても、お互いに面白くないのを感じ
彼女は、イライラしながら言った。
『じゃあ、近い内に、会いに来てね(`o´)また電話する。』
彼女のイライラに気付く事もなく
男子は、『あぁ~近い内に…俺も電話するよ。』
と、軽い返事で電話を切った。
携帯電話を、ポケットに入れた時
電車に乗らなかった、彼女の姿が目に入る。
男子は、隣りに立ち声を掛けた。『電車…乗らなかったんだ…』
男子の声を聞いてから、振り向く彼女。
『うん。まだ、帰りたくなかったし…もっと一緒に居たと思って…』
男子が、彼女の目を見て
『俺も…』
と、言うと2人は、駅を出た。
ムーンリバーその15「through【スルー】」 [ムーンリバー]
映画館を出ようと立ち上がった瞬間。
男子の携帯電話にメールを着信した。
彼女も、気が付いている。
それでも男子は、携帯を見る事を、しなかった。
彼女も、気になっているが、何も言わず映画館を出ると
2人は沈黙のまま駅へと歩き始めた。
近いはずの駅も、沈黙で歩く時間は、長く感じていた。
駅に着くと、男子は彼女の反対側ホームへと向う。
2人はそれぞれのホームで、向き合うように立っていると
彼女が乗る電車が入って来た。
男子は、笑顔で彼女に手を振った。
それを見た彼女も男子へ手を振り、笑顔を作った。
電車がホームに入り彼女の顔が見えなくなった瞬間
男子は、携帯電話を手に取った。
メールを見ると、遠く離れた彼女から『会いたい。』
とだけ書いてあった。
いつもは、絵文字も入った長い文章なので
短い一言だけのメールが気になり、直ぐに電話した
男子が言う。『何かあった?〔会いたい〕って?』
彼女は、いつものような声で
『驚いた?
別に何も無いけど、ただ会いたくなっただけ~。今、何してるの?』
『んっ?ん~今、映画館を出た所。』
男子がそう言って顔を上げると、彼女が乗った電車が出発した。
電車を目で追いかけ、目線を戻すと
電車に乗ったと思った、彼女が向かい側のホームに、立っている。
携帯で会話している男子と、電車に乗らなかった彼女は目があった。
男子は、『待って。』
その一言を言って言葉も体も止まった。
男子の携帯電話にメールを着信した。
彼女も、気が付いている。
それでも男子は、携帯を見る事を、しなかった。
彼女も、気になっているが、何も言わず映画館を出ると
2人は沈黙のまま駅へと歩き始めた。
近いはずの駅も、沈黙で歩く時間は、長く感じていた。
駅に着くと、男子は彼女の反対側ホームへと向う。
2人はそれぞれのホームで、向き合うように立っていると
彼女が乗る電車が入って来た。
男子は、笑顔で彼女に手を振った。
それを見た彼女も男子へ手を振り、笑顔を作った。
電車がホームに入り彼女の顔が見えなくなった瞬間
男子は、携帯電話を手に取った。
メールを見ると、遠く離れた彼女から『会いたい。』
とだけ書いてあった。
いつもは、絵文字も入った長い文章なので
短い一言だけのメールが気になり、直ぐに電話した
男子が言う。『何かあった?〔会いたい〕って?』
彼女は、いつものような声で
『驚いた?
別に何も無いけど、ただ会いたくなっただけ~。今、何してるの?』
『んっ?ん~今、映画館を出た所。』
男子がそう言って顔を上げると、彼女が乗った電車が出発した。
電車を目で追いかけ、目線を戻すと
電車に乗ったと思った、彼女が向かい側のホームに、立っている。
携帯で会話している男子と、電車に乗らなかった彼女は目があった。
男子は、『待って。』
その一言を言って言葉も体も止まった。