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ムーンリバーその24「選択」 [ムーンリバー]

半年続いたムーンリバーも最終回

ラジオで読んでくれたDJ堀井さん&聞いて下さったリスナーさん
&ブログで読んで下さった方々お付き合い有り難う御座いました。
来年まとめて本にしようかな?(笑)



静かなクリスマス。

男子は、誰にも知らせずに遠く離れた彼女の所に向かっていた。

男子は、遠く離れた彼女の元へ久しぶりに電話をしたが…

発信音だけが冷たく乾いた冬の夜空に響く。

男子は、メールで、会って話がしたいと伝え 待って居ると

待ち合わせした場所に、遅れて来た彼女と目が合った瞬間。

男子が『ゴメン』と言って頭を下げた。

しばらく沈黙の時が流れ、彼女が一言。

『もう…遅いよ。』

男子は、『分かってる。ただ、謝りたくて…』

そう言うと、彼女は怒ったように言った。

『何でも分かったよう言うけど!何を分かってるの?

全然、分かってない!!

遠距離だから、どんな事でも理解しようと頑張って・・・

自分なりに消化して…

でも、でも…もう疲れたの。

一つだけ聞いてもいい?

今の私は、あなたが好きだった私じゃなくなかった?

私、前と変わった?』

彼女は涙で、夜のイルミネーションがとけていた。

男子は、目の前に居る彼女の涙を消す事も

抱きしめる事も出来ない。

そして…変わったのは自分だけだと痛感し

これ以上、彼女を傷付けたくなかった。



その頃、いつも近くに居た彼女が、ポストに何かを見つける。

それは、男子からの手紙とクリスマス・プレゼントだった。

手紙には、

【メリークリスマス♪

これから離れた彼女の所へ行って来る。

君と真っ直ぐ向き会えるように。】

と書いてあった。

彼女は、手紙とクリスマス・プレゼントそして

大切にしていた彼からもらったムーンリバーの写真を強く抱きしめた。
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ムーンリバーその23「強がり」 [ムーンリバー]

彼女は今、目の前に居る、男子の心の中に

遠く離れた彼女が居る事を、感じていた。

そんな男子が

『クリスマス!?一緒にどこか、行こうっか?』

と聞いて来た。

彼女は『ん~多分…どこも混むよ。

今からじゃ、きっとレストランだって予約、出来ないと思うし…』

あまり、乗り気じゃない返事だった。

男子は、少し肩を落とし『今からじゃ…遅いよなぁ~…』

そう言いながら、遠くを見つめる。

しばらく間が、あいて

『じゃ!この前みたいに、俺の部屋で鍋を食べようか?

この前の鍋!美味しいかったよねー』

男子は、彼女へ笑顔を見せる。

彼女は『ん~私は、いいけど…

あのさ~…怒らないで聞いてね!

クリスマス。やっぱり離れた彼女の所に行った方がいいよ。』

男子の笑顔は消え、また遠くを見つめていた。

そんな男子を見て、彼女が、言った

『今、彼女の事考えてるよね!そして、さっきも…

私と一緒に居ても、心の中で

離れた彼女の事ばかり考えてるくらいなら、会いに行くべきだよ!』

男子が遠くを見つめたまま一言。

『悪いけど…帰る。』

そう言って離れて行った。

彼女には、『帰る。』の一言が、遠く離れた彼女の元へ帰る。

そう聞こえて我慢していた涙が、溢れ出し

寒い冬の風が彼女に冷たく当たった。
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ムーンリバーその22「詮索」 [ムーンリバー]

彼女が、男子の部屋で見たカーネーションの写真

彼女は、白いカーネーション!ムーンリバーの花言葉を調べてみた。

白いカーネーションの花言葉は、『私の愛は生きている』

この時!彼女は、改めて、自分の部屋に有る、花束の写真を見て

嬉しさが、こみ上げて来る。でもその一方で、同じ花を男子も

遠く離れた彼女から、もらっている。

そう思うと、遠く離れた彼女と、男子の仲を邪魔しては

いけない気持ちが出て来た。

当然のように、会って一緒に食事をしたり

遊びに行ったり…

今日も当然のように男子と彼女は、会う。

彼女は、男子に言った。

『最近、離れた彼女と会ってないんでしょ?

クリスマスは彼女と過ごしたら?』

男子は…

『んっう~ん。多分…会いには行かない。』

その一言で、彼女は2人の仲が、うまく行ってない事を確信した。

続けて質問する彼女

『何で?会いに行ったら?待ってると思うよ?』

そう言うと、男子は少し怒ったように

『別にいいんだよ!関係ないだろう!』

彼女は初めて本気で怒った男子の顔を見た。

確かに、関係ないと言われてしまえば、それまでだった。

この日の彼女は、男子と一緒に居る間

心の中に遠く離れた彼女の存在を強く意識していた。
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ムーンリバーその21「直感」 [ムーンリバー]

最近、男子に元気がないと感じていた彼女。

元気を出して欲しいと思い

男子の部屋で一緒に鍋でも食べようと考えた

材料を買い男子へ電話をする彼女

『もしも~し、今夜、鍋でも食べない?材料を、今、買った所なの。

今から、そっちに行ってもいいかな?』

少し驚いた感じで返事する男子。

『えっ。鍋?寒くなって来たし。いいね~じゃ、準備して待ってるね』

しばらくして部屋のチャイムが鳴る。

ピンポーン♪

『はーい!』と男子がドアを開けると

大きな買い物袋を持った彼女が立っていた。

『こんなに、買い物して来たんだ~、さぁー入って』

と、大きな買い物袋を男子が持ち、彼女を部屋へ迎え入れる。

その時!彼女の目に入って来たのは…

玄関先に有る写真。白いカーネーション!ムーンリバーだった。

彼女は一瞬、男子から誕生日プレゼントでもらった物かと思ったが

違う物だと気付いた。

彼女の部屋には、男子からもらったムーンリバーの写真が有るからだった。

彼女は直感的に、遠く離れた彼女からの誕生日プレゼントだと思った。

そして、元気がない原因は…

遠く離れた彼女が関係してるのかも?と思った。
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ムーンリバーその20「涙の訳」 [ムーンリバー]

男子は、遠く離れた彼女へ、一方的に電話で

これ以上会う気が無い事を伝えた。

数日後、男子の電話が鳴る…

彼女と会って居た男からだった。

彼女と2人で居る所を目撃して、不愉快な気持ちも有るが

友達でもあるし…一度、話した方が良いと思っていた所だった。

そっけない声で電話に出る男子。『もしもし…』

電話に出た途端に男は、話し出した。

『お前、彼女と別れるつもりなのか?

他の男と会って居る所を見たって聞いたけど、俺の事だろ?』

男子が少し、イライラしながら言った。

『あぁ~、お前と一緒に居る所を見たんだよ!

お前達付き合ってるんだろう。

俺が別れるって言ってんだから、それでいいじゃないか!』

大きなため息を一つ、ついて男は、話した。

『何も分かってないくせに…勝手だな。

あの時、彼女と会って居たのは、相談されたんだよ

お前が帰って来たら一緒にクリスマス♪パーティーしたいって。

俺は、たまにしか会えないんだから2人でやれば?

って言ったんだけど…

彼女、何って言ったと思う?』

しばらくの沈黙の後、男は話を続けた

『彼女は…たまにしか会えないから、だからこそ

仲間のみんなと一緒にクリスマス♪パーティーしたいって

喜ぶ顔が見たいから。って言ってたんだぞ。

なのに、お前は…』

男子は、思わず電話を切った。

男子は、頭が真っ白になり…申し訳ない気持ちで、いっぱいだった。

戻れるものなら、今直ぐにでも過去に戻りたいと

初めて心から思った。
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ムーンリバーその19「見えない涙」 [ムーンリバー]

偶然にも、遠く離れた彼女が

他の男と会って居るのを目撃してしまった男子。

あれから数日…やりきれない思いが続く中

遠く離れた彼女から電話が来た。

『こんばんは~♪最近寒くなって来たねぇ!

ず~っと気になってたんだけど

近い内に来てくれるって言ってたけど!いつ来れるの?

クリスマス?

それとも、クリスマス前に来てくれる?』

相変わらずの、声で話をする彼女…

少しの間が有って、男子は彼女に言った

『いつ?

この前、会いに行ったよ!

カフェで男と一緒に居る所、見ちゃったんだよね!!

楽しそうにしてたから、声も掛けなかったけど…

いつから付き合ってるの?

まぁ、どぉでもいいけど、会うのは、この前が最後かも?

もぅ会いたいと思わないし…

正直言って、もぅ電話もメールもする気になれない…それじゃ』

一方的に話して電話を切る男子。

彼女は、訳が分からず、また電話する…

男子は、いつまでも、電話に出る事は無かった。

彼女は、呼び続ける電話を手に涙を流した。
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ムーンリバーその18「赤信号」 [ムーンリバー]

男子の所に届いた白いカーネーション。【ムーンリバー】

男子は、遠く離れた彼女へ、深夜に御礼のメールを送る。

『こんばんは、夜遅くに、ゴメンm(_ _ )mもぅ寝てるよね…

白いカーネーション。届いたよ!ありがとう(^-^)

誕生日に花束を、もらったの初めてで嬉しかった!大切にするよ。

それじゃ,近い内に会いに行くから』

翌朝、一番で彼女からメールがあった。

『喜んでくれて、良かったよ~!来るの待ってるね!』

そんな事があった次の週末

男子は、本人に内緒で遠く離れた彼女まで会いに行った。

男子は彼女を、どぉやってビックリさせようかと考えながら

久しぶりに地元の街を歩いている。

信号を、渡ろうとした、その時

横断歩道の先に有るカフェに、彼女が居た!

テーブルを挟み、彼女は

自分の友達でもある男と、コーヒーを飲んでいる。

男子の足が止まり…横断歩道の信号は赤へと変わる…

店内の灯りで照らされる、彼女の笑顔を久しぶりに見た男子

しかしその笑顔は自分では無く友達の顔を向いている。

かなりのショックを受けた。

友達と一緒に居る彼女の笑顔を見る為に

自分がここへ来たのか?と、ショックから怒りに変わった。

男子は、横断歩道を渡らず、自分の住む街へ帰り始める。

男子にも後ろめたい気持ちが有る。だからこそ

怒りへと変わった…
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ムーンリバーその17「リンク」 [ムーンリバー]

11月6日。今日は、男子の誕生日だった。

男子と彼女は、食事の約束をし、待ち合わせしていた。

彼女が、男子に『誕生日おめでとう。』と言って、小さな袋を渡す。

男子は『別に、いいのに~』と言いながらも、笑顔で受け取った。

彼女が『開けて見て!』と言うので、男子は、袋から取り出した。

プレゼントは【手袋】だった。

彼女が『これから、寒くなるから、いいかなぁー?と思って。』

男子は、『ありがとう。』と、言うと右手に手袋を付けた。

そして左手用の手袋を彼女へ渡す。

『何で片方しか、使わないの?』と彼女が聞くと、男子は

『いいから、左手に付けてみな。』と言った。

不思議に思いながらも、彼女は、左手に手袋を付けた。

男子は、左手で、彼女の右手を握り、コートのポケットの中へ入れた

男子は『これで、2人の手は冷たく成らないね。』と、彼女へ言った。

2人は、笑顔でお店に向かい歩き出す。

食事も終わり、男子が帰宅すると、部屋のチャイムが鳴る。

『お届け物です。』

と、ドア越しに声が聞こえた。

男子が、受け取りに出ると、宅急便屋さんが、手に持っていたのは

花束。

白いカーネーション【ムーンリバー】だった。

送り主は…遠く離れてる彼女。

受け取った時、携帯にメールを着信。

遠く離れた彼女からの短いメール

「誕生日おめでとう」
タグ:恋愛 小説
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ムーンリバーその16「見えない心」 [ムーンリバー]

思わず出てしまった。男子の一言。『待って』

電話で問いだす彼女。

『何?待って、って。誰か近くに居るの?』

男子は、向かい側のホームに立っている彼女の目を見ながら言った。

『いいや。誰も居ないよ。電車が出発しただけ…』

電話の彼女は、不信感を持ちながらも『そぅなんだ…』とだけ答えた。

続けて電話越しの彼女は言った。

『会いたい!って思ってくれた時、無いの?今、凄い会いたい気分なんだけど♪』

男子は、ゆっくり向かい側のホームを目指し、歩きながら答えた。

『会いたい時?もちろん有るよ。』

電話越しの彼女は、きっと近くに誰かが居る事を想像しながら

話が途切れないように、続ける。

『今度は、いつ会えるの?いつ、こっちに来れる?』

しばらく間が、空き。『う~ん、今は、近い内。としか…言えないかな。』

彼女は、気持ちの入ってない返事に、がっかりし、怒りさえも感じていた。

しかし、ケンカもしたくない…

これ以上、電話を続けても、お互いに面白くないのを感じ

彼女は、イライラしながら言った。

『じゃあ、近い内に、会いに来てね(`o´)また電話する。』

彼女のイライラに気付く事もなく

男子は、『あぁ~近い内に…俺も電話するよ。』

と、軽い返事で電話を切った。

携帯電話を、ポケットに入れた時

電車に乗らなかった、彼女の姿が目に入る。

男子は、隣りに立ち声を掛けた。『電車…乗らなかったんだ…』

男子の声を聞いてから、振り向く彼女。

『うん。まだ、帰りたくなかったし…もっと一緒に居たと思って…』

男子が、彼女の目を見て

『俺も…』

と、言うと2人は、駅を出た。
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ムーンリバーその15「through【スルー】」 [ムーンリバー]

映画館を出ようと立ち上がった瞬間。

男子の携帯電話にメールを着信した。

彼女も、気が付いている。

それでも男子は、携帯を見る事を、しなかった。

彼女も、気になっているが、何も言わず映画館を出ると

2人は沈黙のまま駅へと歩き始めた。

近いはずの駅も、沈黙で歩く時間は、長く感じていた。

駅に着くと、男子は彼女の反対側ホームへと向う。

2人はそれぞれのホームで、向き合うように立っていると

彼女が乗る電車が入って来た。

男子は、笑顔で彼女に手を振った。

それを見た彼女も男子へ手を振り、笑顔を作った。

電車がホームに入り彼女の顔が見えなくなった瞬間

男子は、携帯電話を手に取った。

メールを見ると、遠く離れた彼女から『会いたい。』

とだけ書いてあった。

いつもは、絵文字も入った長い文章なので

短い一言だけのメールが気になり、直ぐに電話した

男子が言う。『何かあった?〔会いたい〕って?』

彼女は、いつものような声で

『驚いた?

別に何も無いけど、ただ会いたくなっただけ~。今、何してるの?』

『んっ?ん~今、映画館を出た所。』

男子がそう言って顔を上げると、彼女が乗った電車が出発した。

電車を目で追いかけ、目線を戻すと

電車に乗ったと思った、彼女が向かい側のホームに、立っている。

携帯で会話している男子と、電車に乗らなかった彼女は目があった。

男子は、『待って。』

その一言を言って言葉も体も止まった。
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