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17.9%   その3 [17.9%]

和也が、叔父さんの病状を聞いたのは

先に帰る叔父さんの乗る車が、出た直後だった。

病名は、肺ガン。

抗ガン剤の副作用で、髪の毛が抜け自分の手で丸刈りにしたそうだ。

和也は、叔父さんとの残された時間を意識し始める。




それから何ヶ月の時が流れた、ある日

電話で、叔父さんが入院した。と知らせが入って来た。

和也は、両親を連れて見舞いに向かう。

病室で横になっていた叔父さんは、思っていたより元気そうで

起きあがり病室では無く、小さな談話スペースへ案内した。

見舞いに来た、和也達に飲み物を出し気遣いする。

入院している患者からの気配りに、申し訳ない気を持ちながらも

ありがたくコーヒーを頂いた。

その日は、天気もよく快晴で景色もよく見えた。

空気の澄んでる時は、遠くの山も綺麗に見える事などを

叔父さんは話してくれた。

そんな会話の中、ポツリと叔父さんはこう言った。






命は、自分で作り上げた物では無い

頂き物だから、逆らう事は出来ない。

頂いた命の長さは、人それぞれで

頂いた分だけ大切に生きるしかないよ。







残された時間が、長く無い事を感じていたに違いない・・・
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