17.9% その2 [17.9%]
和也は、年に2度挨拶に来るが親戚と顔を会わせる機会は少なかった。
いつもとは、違って賑やかな顔ぶれになったが、出る話は賑やかさに欠けている。
久しぶりに、見た叔父さんの顔に驚きを隠そうとしているものの
きっと表情に出ているだろうと、和也は思いながら話を聞いていた。
しかし、髪の毛が無くなった叔父さんは昔と変わらない笑顔を見せている。
その笑顔を見て、和也は子供の頃を思い出していた。
年が近い事もあって、小さい頃は従兄弟の家に遊びに行く事が多かった。
そんな時、叔父さんは「これ、やってみるか?」
と、当てクジを和也に差し出した。
和也は、やる気満々だったが「でも?本当にやっていいの?」と子供なり気を使って
確認する。
和也は、その当てクジは商売で使う物だと分かっていたからだった。
叔父さんは、「あぁ、やっていいぞ!但し1回だけな!」
和也は、迷いに迷って一つ選びクジを開ける。
結果は「はずれ」
一度やれば、またやりたくなる。
泣きのもう一回を、叔父さんへお願いする。
その時、叔父さんは「しょうがないなー。もう一回だけだぞ!」
笑顔でそう答えてくれた。
和也には、その時の笑顔と今の笑顔が、似ている気がしていた。
いつもとは、違って賑やかな顔ぶれになったが、出る話は賑やかさに欠けている。
久しぶりに、見た叔父さんの顔に驚きを隠そうとしているものの
きっと表情に出ているだろうと、和也は思いながら話を聞いていた。
しかし、髪の毛が無くなった叔父さんは昔と変わらない笑顔を見せている。
その笑顔を見て、和也は子供の頃を思い出していた。
年が近い事もあって、小さい頃は従兄弟の家に遊びに行く事が多かった。
そんな時、叔父さんは「これ、やってみるか?」
と、当てクジを和也に差し出した。
和也は、やる気満々だったが「でも?本当にやっていいの?」と子供なり気を使って
確認する。
和也は、その当てクジは商売で使う物だと分かっていたからだった。
叔父さんは、「あぁ、やっていいぞ!但し1回だけな!」
和也は、迷いに迷って一つ選びクジを開ける。
結果は「はずれ」
一度やれば、またやりたくなる。
泣きのもう一回を、叔父さんへお願いする。
その時、叔父さんは「しょうがないなー。もう一回だけだぞ!」
笑顔でそう答えてくれた。
和也には、その時の笑顔と今の笑顔が、似ている気がしていた。
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